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Web収益の要、成果報酬型広告について、売れるものを売るという選定基準や成果地点の定義によるクロージング難易度の違いについて語ってきました。
それらの情報を統合すると、サイト運営者だけが知るベストの配置が見えてきます。
データから考える最高の広告ランキング
CTRは広告クリック率。
CVRはクリックから見た成果発生率。
そして、締め日を過ぎると得られる成果承認率。
これに広告単価を加えることで、ASP広告・成果報酬型広告のポテンシャルを完全に把握することができます。
これらを下記のように分析していくことで、見えてくるのが理想の広告配置です。
1.期待値を算出する
- 期待値=広告単価×成果承認率
期待値は一番大切な指標です。
いくらクリックされようが、いくら成果が発生しようが、Web収益において確定されない成果に価値はないからです。
例えば、僕が扱っている広告ではこんな計算になります。
ちなみに、AとBで成果発生のためのユーザアクションは同じです。
にもかかわらず期待値にこれだけ差が出ることをしっかりでーたとしておさえておく必要があります。
2.クリック率・成果発生率を加味する
- 成果発生件数=UU数×クリック率×成果発生率
ここはお馴染みの指標ですが、各ASP管理画面等で広告プログラム別にデータが提供されていると思うので、きちんと手元にキープしておきましょう。
ここまでで、下記のような計算ができることになります。
一旦、件数まで求めます。
そして、成果承認率をかけます。
そして最も大事なポイント、得られた成果確定件数の1未満の数を切り捨てます。
これにより、本当に確定されるであろう成果の件数だけを見込むことが可能になります。
3.期待値をメイン指標、想定成果確定件数×単価で収益予測を
- 期待値:その広告の成果が1件発生した場合の理論上の収益
- 想定成果確定件数×単価:任意の広告の想定総収益額
期待値を把握しておくことで、その広告がどれだけ実体的に承認される広告かを把握できます。
そして、それらにクリック率や成果の発生率を加えて総合的に自分の媒体ポテンシャルを加味したのが想定成果確定件数×単価の値です。
この両面のデータを保持しておくことで、「成果が生じたらほぼ承認はされるが、なかなか成果が生じない」といった広告プログラムの特徴もカバーしつつ、何を再優先で掲載するべきなのかを把握することができます。
あとは、収益が最大化するように広告をランキング化して見せるだけです。
データから考える最高の広告ランキングのまとめ
- 1.単価×承認率で期待値を出す
- 2.UU×クリック率×成果発生率×成果承認率で想定成果確定件数を出す
- 3.双方を見て、収益が最大化しそうなランキングに並べる