記事の詳細
Web構築においては全ての決定権を握るGoogleへの意識-SEOはもちろん、本質的には検索ユーザに対しての配慮が不可欠です。
検索ユーザに満足してもらう、不快感を与えないための心がけとして、「コンテンツの誠実性」に引き続き、今回は「コンテンツの可読性」に着目したお話をしようと思います。
本質は検索ユーザに向けての記事コンテンツのレベル向上にありますが、この「コンテンツの可読性」については記事制作側にも生じるメリットが大きいため、合わせて記載していきます。
検索ユーザに(少なくとも)嫌われない記事の条件2
昨今のWebにおいては記事コンテンツの優良性の評価基準はその内容だけに留まりません。
その記事の意図したところをユーザに届けるため、ストレスを感じず、きちんとユーザがその記事を読みきることができるか、という点への配慮が必要であり、これを「コンテンツの可読性」と位置付けます。
具体的には、記事の内容またはユーザの購読行動をサポートする形の装飾や図、写真などの有効活用が求められてくるというお話です。
見出しを使うこと
見出しの効果は絶大です。
ユーザのみならず、記事の書き手側にもメリットを与えてくれる有効な手法ですので是非とも活用していきましょう。
見出しのユーザへのメリット
ユーザは見出しにより、そのパラグラフの要約を知ることができ、理解の深化または購読時間の短縮というメリットが得られます。
また、記事内容の転換や強調を知り、購読行動への一呼吸の間を得ることもできます。
見出しのWeb製作者・ブロガーへのメリット
見出しは記事の制作を円滑に進めてくれます。
起承転結から骨組みを作る際、まずやるべきは見出しの設定です。
大見出しの位置づけにてタイトルを設定し、構成する話題が2つあればそれらをh3とし、更にh3の下にある話題をh4でくくっていく。
こうした設計を行うことで記事を書ききる前から展開がわかり、また、おおよそのボリュームについても把握することが可能です。
装飾-画像・図表を使うこと
記事コンテンツの完成度を高める上で、画像・図表を使うことは有効です。
最も重要なポイントは、その選定基準にあります。
装飾のユーザへのメリット
ユーザは画像・図表により、記事の全体または一部についての理解促進が得られます。
画像からは記事が放つイメージやトーンを、図表からはともすればテキストの羅列になってしまいがちな記事の本質を受け取ることができ、結果として読んだ記事に対する評価をより正確に下す事ができるでしょう。
装飾のWeb製作者・ブロガーへのメリット
製作者としても、これらの装飾を施す工夫の過程で、表現者としてのセンスがどんどん磨かれていきます。
高給で知られるコンサルティング会社だって、その本質的なノウハウは「型」である提案書テンプレートや図解の技術にあるといいます。
画像の選定については、その記事の持つイメージが何かを讃えたり薦めたりするプラスイメージならば明るいものを、風刺したり厳しめの批評などのマイナスイメージならば暗いものを選ぶことから始めてみましょう。
適度な余白を入れること
少し話題の粒度は落ちますが、記事コンテンツにおいて余白は重要な意味を持ちます。
余白のユーザへのメリット
連続したインプットには必ず一呼吸の間が必要です。
知覚せずとも、人間はその「間」で入ってきた情報を処理し、噛み砕いているのです。
対面のプレゼンテーションでは、演者がこうした「間」を意図的に置きながら抑揚をつけますが、記事コンテンツではまさに余白がこの「間」を担うことになります。
僕自身は、見出しで括られた話題の中で一つの文字の羅列が3行を超えてきた場合は必ず1行の余白を挟む事にしています。
余白のWeb製作者・ブロガーへのメリット
意図的に余白を作る工夫の過程で、製作者の記事執筆レベルは上がります。
記事を見出しで構成し、更にその見出しの中にも文章のブロックを作っていくわけですから必然、頭のなかでアウトプットするフレーズを何度も考えることになるのです。
副次的ではありますが、部分部分で読み返すながら書くことにもなるので、誤字脱字も非常に少なくなります。
小さな話ですが、その記事のメインキーワードの記載を間違えていたらSEO上もとても悲しい結果が待っていますからね。
まとめ
- 1.記事は内容と同じくらい「読まれる・理解される」事が大切
- 2.可読性を上げるために「見出し」「装飾」「余白」を使う
- 3.ユーザへの配慮の過程で、記事執筆レベルも同時に上がる