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ブログとサイト。
ともにWeb上に情報を発信する媒体ですが、その性質が違います。
アフィリエイト関連で初心者から最もよく挙がるこの質問への答えを提示しておきます。
性質の違いで選択するブログとサイト
まず前提として、本質にかかわるブログとWebサイトの違いについてお話します。
明確なキーポイントとなるのは「時間」と「筆者」の概念です。
ブログは時系列且つ筆者のキャラクターを押し出しやすい
ブログはFC2やLivedoorに代表される無料ブログシステムの存在から初心者にとって取っ付きやすい選択肢です。
また、本来の意味である「Weblog」の成り立ち上、特定の人物の日記という面影を強く持ちます。
ブログは投稿が時系列で表示される
テンプレート次第で工夫はできますが、基本的にブログの記事は時間の概念でできています。
ゆえに、「最新記事」が常にブログトップの最前列に見えることになり、以前の記事はアーカイブページへと流れていくものです。
- つまり、時系列の概念メリットとデメリットはこうなります。
- メリット:トレンドの話題など「最新」であることが重要なコンテンツ表示に適している
- デメリット:普遍的なテーマや並列的な情報を体系化してユーザに表示するにはテンプレートの改変等が必要
筆者とブログは2つで1つ
そもそもの概念は日記に近いため、「筆者」の存在と密接な関係にあります。
ゆえに、ブログ形式の媒体へ訪れたユーザは自ずと「誰が書いているのか」を重視する傾向にあります。
- つまり、筆者の存在感のメリットとデメリットはこうなります。
- メリット:語りかけるように重要な事を繰り返し伝える事に適し、また、筆者をユーザが好むことでリピーターを獲得可能
- デメリット:扱うテーマに対する筆者の経験値を図られたり、筆者のキャラで読者離れが生じる
サイトは物事の説明力に優れる
今でこそCMSを駆使したWebサイト作りは容易になってきましたが、HTMLベタ打ち・FTPアップロード等の難易度の過去の影が今も初心者を遠ざけています。
一方で、全てのページを任意にマッピングするという性質から、情報の掲示性に自由度を持ちます。
サイトは整理して情報を発信できる
ページを1つ1つ作り、且つそれらをリンクさせたり配置したりして任意のマッピングをするのがサイトです。
ゆえに、段階的に物事を伝えたり、一覧で比較したりといった用途に向いています。
- つまり、サイトの情報発信形態のメリットとデメリットはこうなります。
- メリット:伝えたい情報の順序や配置を全てコントロールし、俯瞰的に表現できる
- デメリット:静的に見えるため、臨場感や速報性の表現力には乏しい
サイトには基本的に人格を宿らせにくい
Webサイトにおけるコンテンツの全ては「掲げたテーマの情報」です。
ゆえに、著者本ではなく辞書・教科書的な媒体に近くなります。
- つまり、サイトの著者性のメリットとデメリットはこうなります。
- メリット:ユーザに対し、提示した情報を元に「自ら考える」行動を示唆できる
- デメリット:「僕は・私は」という一人称の主観・想いを伝えにくいため、読者とのコミュニケーションには向かない
ブログとサイトの媒体性質の違いのまとめ
- 1.最も大きな違いは「時間」と「著者」の概念
- 2.時間:ブログは動的でライブ感・最新感を出すことができる。サイトは静的に情報の掲示性・一覧性に優れる。
- 3.著者:ブログは書き手と一体でキャラクターを押し出せる。サイトは提示する情報が全てで、ユーザ自身に考えさせる。
次回、ブログとサイトそれぞれに適した広告に続きます。